ハワイでスマホ紛失騒動
これは結婚式と新婚旅行とを兼ねてハワイ旅行へ夫婦で行った時の話である。
6泊8日の楽しいはずのハワイ初日、二人ともハワイが初めてだったこともあり着いてすぐキョロキョロとスマホと雑誌で位置確認をしてから結婚式に向けての打ち合わせへ行く途中、なんとホテル前を出発して歩き出したわずか2分ほどでスマホがないことに気づく私。
鞄を探す、ポケットを見る、後ろを振り返る、何故か旦那にスマホ知らないかと聞く。どこにもない、見つからない。すぐ来た道を戻る。と言ってもわずか20メートルほどの距離。少しだけ座っていた椅子の下を覗いていたらおばさん3人組の日本人観光客に声をかけられた。「何か探してる?何か無くしちゃった?」と。スマホを今さっき無くしたことを伝えると、おばさんが口を揃えて「携帯が落ちてたから今拾って、そこのカウンターの警備員に渡したのよ」と言いました。すぐ警備員に事情を説明すると個人情報のあるような落し物はすぐセキリュティーセンターというところに持っていかれるのだとか。なんとそこに届けられてしまうと自分のものであるという証明の手続きなどをするのにも時間がかかり落し物が返ってくるのも帰国後になるとのこと。
顔を青ざめていた時、もう一人の警備員がどこかへ何やら電話、そしてパトカーがサイレンを鳴らしてくるではないか。私はこんな大事な事になってしまったのか、警察へ行くのかと思っていたら私の白いスマホを持った警備員がパトカーから登場した。幸いセキリュティーセンタへの到着手前で引き返してきてくれたのだとか。セーフ。
すぐに駆け寄り手を出し受け取ろうとしたその時、「NO,NO,NO」と言われスマホを隠された。あなたのスマホだという証明をと言われ知っている単語を並べて答えてみた「ホワイト、ドコモ」と言うとカバーの色を聞かれ、「スケルトン、ノーカラー」と必死で伝えたが透明ということが伝わらない。
横にいるのが家族ならこれに電話をと言われたが旦那の携帯がまさかの海外で使えない仕様であったことに到着してから気づいていた私たちは、こちらの携帯は壊れていると何とも見え透いた嘘を並べた。その後も必死で認証ロックの解除などアピールをし、向こうも疲れてきたのか笑いながら「OK,OK」とほほ笑んでようやく返してくれた。
20分程のロスタイムではじっまった旅行だった。次回から海外に行くときは旦那にも携帯が海外で使えるか確認してもらい、首からぶらさげて、特長的なカバーやキーホルダーを付けて、最低限自分の持ち物が説明できるようにしていこうと思った旅行だった。