ハワイで鳥を肩に乗せられたり、シールを渡されたりしたら注意
新婚旅行で行ったハワイ。明るく賑やかな街、たくさんの笑顔で溢れている人々。ハワイの夜の街を歩いて、雰囲気だけでも楽しかった。そんなときに出会った肩に鳥を乗せたおじいさん。とてもフレンドリーで、「いぇーい!鳥を触ってみるかい?」(英語)と旦那の肩にいきなり鳥を乗せた。そして「写真!写真をとりなよ!」(英語)と私に言い、にこやかに鳥を乗せた旦那とピースをして見せた。完全に会話のペースを奪われ、「君も撮ってあげるよ!携帯を貸してごらん!」(英語)と言われ、ペースにのまれ渡しそうになったが、一瞬、携帯を手放すことに不安がよぎり断った。すると、おじいさんの態度は一変、旦那の肩をどつき、「10ドルよこせ!鳥を乗せたんだから10ドルよこせ!」と怒鳴ってきた。旦那も平然を装い、「ノーノー、10ドル持ってなーい」(ほぼ日本語)と対応するが、おじいさんのヒートアップする怒鳴り声に恐怖を覚えた。仕方なく、2ドルだけ差し出すとすぐにかっぱらい、足りないと催促を受けたがさすがに走ってその場を去り、おじいさんから逃れることができた。次の日、また街にでると、同じおじいさんが鳥を構えて誰かを探しているようだった。見るに、どうやら日本人をターゲットとした鳥を肩に乗せる詐欺をして、金を儲け暮らしているホームレスだろう。
そしてこの悲劇は、まだ終わらない。最終日の朝、モーニングをしようと街にでると、日本語ペラペラの外国人のおばさんがこれまたフレンドリーに話しかけてきた。「あなた日本人?!ワタシ日本だいすき!日本人もだいすき!ワタシ、〜〜なの!(国際的な職種)だから日本もだいすき!」と証明写真入りの会員証を見せてきた。そして「あなたたちはハワイすき??好きならこれあげるね!!」とハワイのロゴ入りシールを渡してきた。職種を聞き、会員証らしきものを見せられ、すっかり信じた私は「センキュー」と受け取ろうとしたが、旦那が「ノーセンキュー!」と厳しい顔で断り、私の腕をつかみ急ぎ足でその場を立ち去った。きくと、シールおばさん という有名な詐欺師らしいのだ。シールを受け取ると、金を要求される仕組みだそうで、旦那が同僚から聞いていた話だったらしい。
3泊5日という短い旅でも、2件も詐欺被害に出会ってしまった私たち。ハワイは日本人の数も多く、日本語も割と通じることから、安心してしまいやすい。そして、知らない地で話しかけられたら、割と嬉しくなってしまうのが海外初心者の心意だ。だが、そんな日本人を狙っている多くの黒い影もいる。もちろん、良い人もたくさんいるが、その中の黒い存在にだけ引っかかりせっかくの旅行気分が台無しにならないよう、浮かれ過ぎには注意が必要である。