オウムと写真を撮らせて高額チップを請求してくるハワイのオウムおじさん
ひと昔前の話にはなりますが、卒業旅行で友人6人とハワイのオアフ島に行きました。旅行2日目にホノルルのカラカウア通りを歩いていると、オウムをたくさん肩と手に乗せている外国人の男の人に手招きされました。
私たちのカメラを指さして「ピクチャー!ピクチャー!」と大声で叫んでいます。友人2人は怪しんでいましたが、私を含めた4人は初めてのハワイということもあり浮かれていて、ついカメラを男の人に渡してしまいました。何枚かパシャパシャと写真を撮られた後に、それまで陽気だった男の人が突然怖い顔になり、1人60ドルと言いだしました。
好意で写真を撮ってくれたものだと思っていたので、もちろん無料だと勘違いしていた私たちはビックリしました。あわてて「ノー!ノー!」と言ったのですが、男の人はますます怖い人に変貌していきます。
逃げようかとも思ったのですが、追いかけてくる勢いだったので、ひとまず交渉をしてみることにしました。片言の英語しか話せないので、単語を駆使して、「お金がかかるとは聞いてないぞ!」とか「値段が高すぎるぞ!」と言ったようなことを話しましたが、聞く耳をもってくれません。
手持ちのお金が本当になかったので、「お金が本当にない!」と訴え続けること10分近く。なんとかみんなで60ドルまでディスカウントできました。
が、60ドル…。日本円にして約8000円を払うはめになってしまいました。何とか男の人から解放されましたが、怪しんでいた友人2人に責められまくりました。その後現像された写真には、2人のひきつった顔と、楽しそうな4人の笑顔が映っていました。ものすごい高い写真となってしまいました。
次の日、街を歩いていると、結構オウムおじさんが出没していることが分かりました。アメリカ人と思わしき夫婦や家族も写真を撮ってもらっていました。「あー騙されて可哀想に。」と思ったのもつかの間、にこやかにお金を払っています。
「何で???!」私たちが日本人だったからだろうか?事前に値段交渉をすれば良かったのだろうか?と疑問だらけになりながら帰国したのを覚えています。
その後何度かハワイを訪れていますが、いまだにオウムおじさん達はいます。私はあれから2度と写真を撮ってもらうことはしていませんが、撮ってもらっている観光客の方はちらほら見かけます。
もしホノルルに行かれた際には、オウムおじさんとは目を合わせないこと、写真を撮ってもらいたい場合は先に値段交渉を必ずすることをお勧めします。