「レイあげたので10ドルね」と請求された
学生時代の女友達とリッチなハワイ女子旅行を敢行。
何度かハワイを訪れていたので、ちょっと気が緩んでいたのがそもそものきっかけでした。
昼間にビーチやアクティビティをして楽しんでいたのに続き、今回は夜のハワイを楽しもうという企画を立てたのです。
旅先の外国で、まして夜に出歩くのはリスクもありそうですが、ハワイですし観光客が大勢いるので、大丈夫と過信しておりました。
ガイドブックに載っているハワイアンリゾートのバーでお酒をオシャレなカクテルを飲んでいい気分になった弾みで、そのまま夜のビーチを散歩していました。
スマホで写真撮影したり、酔いが回って千鳥足でふらふらしていると、ハワイの方と思われる「レイ」を持った女性2人組が日本語で話しかけてきました。
たどたどしい日本語なのですが、現地のハワイで日本語を学んでいて、近い将来は日本へ行ってもっと語学を磨きたい。そのためにあなたたちと知り合いになって日本語のスキルをあげたいという事を話しておりました。
これは危ないな、と直感し退散しようとしたのですが千鳥足で思うように歩けない上に、お酒で高揚していてちょっとハイテンション。
怖い状況なのにけらけら笑って対応したために、相手も調子にのって、持参したレイを首にかけられました。
思わず私も「ありがとう」と礼を伝えると、
現地の女子2人組は豹変し、
「レイあげたので10ドルね。」と金銭を要求。
ビックリしてこれはまずいと思い、レイを外してひたすらノーノーと言って逃げました。
その後追って来られなかったのでよかったと一安心。
人通りの多い町通りまで出てきてホテルまで歩いていたら、さっき迫ってきた例の2人組を発見。
このままホテルに帰ると後を追われてくるのも困ると思い、一度コーヒー店に入ってしばらく酔いを覚ましてました。
翌日、日本の旅行会社のコンシェルジュに受けた一部始終を話したところ、良くある詐欺被害というかお金のかつあげだそうです。
そのままレイをもらってお金を払って、連絡先やメールアドレス宿泊先のホテルまで追って来る結構な悪質な手口らしいのですが、日本人がはっきりと断る、その場から立ち去るなどの態度をとらないので、いたちごっこ状態でなくならない現状だそうです。
また10ドル位ならと日本人は大事にならないようにと支払っている見たいです。
私たちは被害に合わずに済みましたが、旅行先での夜は本当に気をつけてるべきだ、と学びました。
ハワイでは花のレイがある意味ハワイアンの象徴ですが、私にとってはレイを見ると嫌な思い出がよみがえる苦い経験となりました。